晩春から初夏にかけて、阿里山を華やかに彩る花の季節(瑞里藤の花祭り、阿里ヤマザクラ祭り)が終わるとすぐ、四月から六月はホタル観賞に最高の季節です。夜の帳が下りると川辺や竹林、森林で、宵闇の中ゆっくりと上っていくホタルの光が見られます。阿里山でホタルの光の中、ファンタスティックな星旅はいかがでしょう？

「阿里山ホタル祭り」は地元社区、先住民集落(太興、瑞里、仁寿、瑞峰、奮起湖、十字、光華、里佳、楽野、茶山)が共同で運営する夜間のホタル観賞と体験ツアーです。「円潭生態園区」は「2021.鶯月夜.ホタルの光物語」を、五つ星生態(星空、ホタル、白面モモンガ、ヤコウタケ、クチマガリ)を擁する光華社区は「火金姑（台湾語のホタル）が道を照らす」を、太興社区は「ホタルの光が太興を照らす【蛍河鉄道】」と「2021.鶯月夜.ホタルの光物語」を、ツォウ族集落の里佳、楽野、茶山社区は予約制のホタル観賞ツアーを開催します。どれも地元文化と生態系を組み合わせた体験型観光です。詳しくは各社区、先住民集落のウェブでご確認ください。

ホタルを観賞する際には転んだりしないよう、足元にご注意ください。また、ホタル観賞時の「三不一無（三つの「しない」一つの「ない」）」を厳守してください。それは「騒音を立てない、ホタルを捕まえない、懐中電灯で照らさない（ホタルを驚かさないよう赤いセロハンで懐中電灯を覆う）、光害無し(ホタルの求愛を邪魔し繁殖に影響を及ぼさないようフラッシュ撮影しない)」です。ホタルを観賞すると同時に、ホタル達がいつまでも阿里山で暮らしていけるよう、彼らの生息環境を守って行きましょう。