2017年に運転再開した十字路森鉄列車を「運行復旧」と形容する人もいます。八八水害（2009年8月の台風8号による水害）の後、8年を経て十字路社区に列車の汽笛が戻りました。十字路は、阿里郷十字村の南端にあり、過去には部落間の南北交通の関所であり、古くには、阿里山へ行くための途中駅でした。来吉、達邦、特富野などの集落古道との交差地点でもあります。鉄道工事の完成後は、阿里山郷の南北地区の交通の要となりました。

十字路村は、山霧の中の小さな山村で、早期の住民の多くは木こりでしたが、現在は地元住民のほか、Uターンで故郷に戻ってくる青年もいます。鉄道と共に生活し、最近では、観光客を迎えるために現地の竹と木材を使い、地域の店を整えて地元の特別な料理やお菓子を開発しています。