達娜伊谷渓は曾文渓上流の集水エリアに位置します。渓流の中には俗称「苦花」と呼ばれる「鯝魚（セイタカクチマガリ）」が数多く棲息しています。前郷長の発起により、村人たちは各氏族に属していた漁場を次々と差し出し、「渓流保育教会」を結成しました。

「河川巡邏隊」も村人たちによって自主的に組織されています。この巡視では河に電気や毒を流して魚を捕まえる人たちを監視したり、河川の汚染防止作業に力を入れたりしています。数年間にわたる努力により、達娜伊谷では魚の群れがはっきりと見えるようになりました。渓流の中の自然生態が回復し、生命力溢れる河となりました。

達那伊谷公園には三カ所の魚観賞エリアがあり、第一魚観賞エリアは魚の群れがもっとも多いです。強い日差しが差し込むと、身を翻して石の上の藻類を削って食べるセイタカクチマガリの姿が見られます。きらきらと銀白色に輝いています。さらに、標識に従って第二、第三魚観賞エリアへ進みましょう。歩いて30分もかかりません。分布している魚の種類は第一魚観賞エリアとは異なります。ここではその他の魚類、タイワンハナマガリや馬口魚も見られます。

現在、「山美社区発展協会」では予約制の解説ガイドとトラベルインフォメーションを提供しています。電話05-251-3022(05-258-6994)。入園の際にはチケットが必要です。